魅力を見つける達人は？

どんなお店だって、どんな会社だって、
出来立てのホヤホヤ以外は、お客さんがいらっしゃると思います。

そんなお客さんに「どうしてうちで買うんですか？」と勇気を出して聞いてみませんか？
もし、直接聞きにくいのならアンケートを取ってみるのも良いかも知れませんね。

「おいしかったから…。」「たまたまあったから…。」「値段が安かったから…。」
きっとお客さんはいろんな応えを返してくれるでしょう。でも中には、キラリと光るお声も…。

「こんな商品を買ったんだけど、こんな使い方が発見できて…」とか、
「思ったより多くて大満足です！」とか、「他のお店では、対応が悪かったけど、
ここのお店は丁寧に説明してくれた…」とか、これは、お客様が見つけてくれた商品やお店の魅力なんです。

無欲ですし、偏見がないので、新たな視点で気付かなかった魅力を見つけてくれることもしばしばです。

また、「お客様の声」には、もうひとつの大きなメリットがあります。
例えば、プロの営業マンが、冗舌に言って熱心に売り込まれると、
「買わされる！」と思う意識が働くそうです。こころあたりありませんか？
逆にお客様の声は、信憑性が高く安心して聞く事ができます。

いくらパンフレットやチラシで、これはおいしいです！って書かれていても、
近所の人に、「あそこの○○はおいしかった。」って言われる方が食べてみたくなりますよね。
お客さんが、別のお客さんへ営業をしてくるのです。これほどありがたい事はありません。

最近では、インターネットでお客様の声を掲載するお店が増えていますね。
当然、お客様の声には、悪い部分も指摘されることはあります。
でも、それも改善すべき点として参考にできますし、
クレームの中にも魅力をアピールするヒントが隠されているかも知れません。

例えば、あるパン屋さんに、お客様から
「おたくのパンはすぐにカビが生えます。衛生上問題があるのでは？」
とのクレームが入りました。

本当ならへこんでしまいそうなクレームですが、
「カビの生えないパンより、生えるパンを！
当店では添加物（防腐剤）を一切使用していないため、カビが生えやすくなっています。
なるべくお早めにお召し上がりください。」と、お店の魅力に変えてしまったのです。

いかがですか？もし、お客さんの声を集めていらっしゃらないのであれば、とりあえず耳を傾けて見ましょう。
そこから、ヒントが生まれるかもしれません。